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「第15回数学教育世界会議(ICME-15)」にカシオ教育研究所が協賛
7月7日(日)~14日(日)に、オーストラリアのシドニーで開催された「第15回数学教育世界会議(ICME-15)」に、カシオ教育研究所がゴールドスポンサーとして協賛しました。
当社の教育事業の認知拡大と興味・関心の喚起、各国の教育関係者との関係構築を目的に、ブース出展や基調講演のオープニングスピーチ、ワークショップの開催及び「ICME」内で実施される各種セッションへの参加など、積極的な活動を行いました。
数学教育世界会議:ICME(International Congress on Mathematics Education)とは
数学教育国際委員会:ICMI(International Commission on Mathematical Instruction)の主催により開催される数学教育最大規模の国際会議です。
1969年にフランスのリオンで開催されて以来、4年毎に開催されています。大学関係者、研究者、学者、政府関係者など各国の数学教育のキーパーソンや学校教員、企業関係者などが集まり、数学教育についてのディスカッションやワークショップ、講演、分科会などが行われます。今回は各国から約2,300人が参加しました。
カシオの思いを教育関係者に伝えていきたい
約2,000人が集まった基調講演のオープニングスピーチでは、カシオ計算機(株)教育関数BU 佐藤智昭事業部長が当社の製品開発の歴史について伝え、カシオの教育事業のステイトメントである「Boost Your Curiosity」のもと、最良の教育ツールの提供、現場に寄り添った教育支援、世界中の子どもたちの夢の実現と将来の希望のための継続的な支援という3つの想いを語りました。
この実現のため、世界各国の先生方や教育関係者を招待し教育について話し合うGlobal Teachers Meetingを毎年開催し、世界中の先生方の意見を製品開発に活かしていること、各国の状況に応じた教育支援活動を引き続き実践していくことなどについて、各国の教育関係者に伝えました。
展示ブースで来場者とコミュニケーション
展示ブースでは、大きく4つのエリアに分けて、当社が推進する教育事業のステイトメントとビジョン、歴史、関数電卓の製品ラインナップやオールインワンのICT学習アプリClassPad.net、カシオのオリジナル教材の紹介を行い、ブースに訪れた関係者の方々と意見交換を行いました。
探究型学習におけるカシオ製品の有効性を共有するワークショップも開催
カシオの協力教師であるマードック大学のバリー・キセイン准教授と教育事業を担当する部署のEdTech事業部の森本真由さんによるワークショップを開催しました。 ワークショップでは、近年の数学学習で重要視されている探究型学習における関数電卓、及びClassPad.netの有効性を、具体例を挙げながら共有しました。
今回当社がエジプトより招待したアイン・シャムズ大学のアムール・ザカリア准教授からは、「カシオが教育に与える影響について、見方が大きく変わった。ICMEに参加したことで、数学教育の研究についてカシオの協力教師である教授たちや同僚と意見交換をすることができ、学術コミュニティー内での ネットワークを広げることに繋がった。また、カシオが主催したワークショップを通じて、関数電卓の活用方法に対する考え方が大きく変わった。それらを単なる計算ツールとしてではなく、数学的概念を探求するための強力なデバイスとして認識できた」といったコメントをいただきました。
すべての生徒の好奇心を高めたい
(カシオ教育研究所 伊藤康弘所長より)
数学教育世界会議(ICME-15)への参加によって、「Boost Your Curiosity」の実現に向けて、どのような授業をしたら生徒達の好奇心を高められるのか、現場に寄り添った教育ツールをどのように提供していくのがよいか等、より深く考えることができました。
「誰もが、学ぶことが面白いと思える世界」の実現に向けて、よりよい教育と学習環境の提供を図ってまいります。