開発者の声
すべてのユーザーにとって使いやすい関数電卓を目指して
ClassWiz CWシリーズ 企画開発担当
鈴木 美紀
社内では、すでに製品として完成形であると考えられていた関数電卓。それをもって世界中の学校に出向き、改めて聞き取り調査を行ったところ、「関数電卓は難しそうだな」という顔をしている生徒が少なからずいることに気づきました。
そこで思い出したのが、関数電卓の使い方が分からなくて試験に失敗したという私自身の学生時代の苦い記憶。
どんなに高性能でも操作が分かりづらいのではしょうがない。これからの製品開発は使い勝手を改善し、この電卓を使ってみたいと思える製品にすることが大事だと考え、開発コンゼプトを“使いやすさ”に決めました。この考えの下、ClassWiz CWシリーズでは、初心者でも使いやすいUIを徹底追求しています。
更に現在、単純な数学力だけではなく、クリエイティビティやクリティカルシンキングといった4C教育の推進がトレンドになっています。そのため「数学ってちょっとおもしろそうだな」という生徒の興味、関心を引くためのシミュレーション機能も追加しました。
今後も多くの人の学びの好奇心を刺激する製品を、教育現場の皆様と共に作り出したいと思っています。
これからの時代に求められる教育への挑戦
ClassPad.net 商品戦略責任者
上嶋 宏
グローバル化やテクノロジーの急速な発達を背景として、初等・中等教育に求められているものが大きく変わりつつあります。知識や技術の伝達に重きを置いていた従来の教育だけでは急速な社会の変化には対応できず、情報創造力、批判的思考力、問題解決力、コミュニケーション力、プロジェクト力といった21世紀型スキルを育成する教育が世界的に求められています。同時に積極的なICTの活用も求められています。
このような時代において、誰もが学ぶことが面白いと思える世界を作り、教育に貢献し続けるため、日本国内向けにリリースしたのが、完全クラウド型の授業支援ツール「ClassPad.net」です。ICTを活用した授業に慣れてない先生や生徒にとっては、迷わずに使える一歩目のツールとして。すでにICTを使いこなしている方にとってはより深い学習を行えるツールとして。教育現場に密着しながら開発しました。
ICTを活用した教育は、世界でもまだまだ導入期。各国で先生方が試行錯誤しています。今後は海外に向けた商品を開発し、世界の教育にも貢献していきたいと考えています。